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癌掲示板..>教えてください。

1 名前: たら 投稿日:2004/08/04(水) 13:38
大腸がんで腹膜に二つの転移があった場合、腹膜播種というのでしょうか?

2 名前: たら 投稿日:2004/08/04(水) 13:39


3 名前: 774 投稿日:2004/08/04(水) 14:48
個数は関係なく腹膜に転移があれば腹膜播種の状態です。

4 名前: たら 投稿日:2004/08/04(水) 15:12
ありがとうございます。
実は父が五月に手術をしまして、腹膜の目に見える癌はすべて
取り除くことができ。今は、再発防止のため、抗がん剤(週に1回5-FU)を投与してます。
今は、驚くほど元気で食欲も旺盛で体重もかなり増えています。(少し食べ過ぎなのでは?と心配です。)
いろいろなサイトで腹膜播種の情報を見たのですが、やはり再発の可能性は高いのでしょうか?
再発すると手術は難しいのでしょうか?


5 名前: 774 投稿日:2004/08/04(水) 17:58
P因子によりStageⅣとなります。一般論ですが5年生存率10%強といった状況です。
もちろん転移した癌腫を可及的に切除できたことで再発率は下がる見込みはあります。
今後は、癌性腹膜炎、肝転移などの警戒を要します。
大腸の局所再発や局所的肝転移であれば再手術は可能ですが、癌性腹膜炎や多発肝転移と
なれば全身化学療法とならざるを得ません。施設によっては腹膜播種に対して臨床試験的に
腹膜亜全摘+腹腔内温熱化学療法(CHPP)などの治療を行っているところもあります。
いずれにしても再発しないことが一番ですね。

6 名前: 名無しさん@癌掲示板 投稿日:2004/08/04(水) 19:59
内視鏡による粘膜切除で大腸癌を切除して頂きました。
病理結果はsm1と言う事でしたが、私の希望で追加手術なしと言う事
になり、術後半年の時に一度CFを行い異常なしでした。
早期がんを内視鏡治療して頂き、とてもラッキーと思っておりますが、
腫瘍マーカー検査もなく、次回のCFは2年後と言う事で、少々の不安を
抱いております。せめて1年後にCF検査を行わなくてもよいものなのか・・・。
いかがなものでしょうか。


7 名前: 774 投稿日:2004/08/04(水) 22:17
切除組織のsm浸潤距離、脈管浸潤の程度、断端の状況(もちろん(-)
でしょうが)によりリンパ節転移状況が変わってきます。
内視鏡下粘膜切除では局所の十分な切除は可能ですが、所属リンパ節の
郭清ができない為、リンパ節に転移している場合が問題となります。
施設によっては同じSM癌でもsm浸潤距離が1mm以下、脈管浸潤(-)、
そしてもちろん断端(-)であれば所属リンパ節への転移はほぼ(-)
という今までの検討結果により、その場合は追加切除を行わず内視鏡
による経過観察でOKとしているところもありますが、そのような施設でも
少なくとも以上3つの条件がそろわない状況では追加腸切除、リンパ節郭清
を行うことを推奨しています。少なくとも現時点ではSM癌であれば数%~10%
前後のリンパ節転移を認めるため、追加切除が必要というのが一般的な
コンセンサスだと思います。
また、一般的な大腸がんの治癒切除後のフォローの間隔についても既にEvidence
がでていて、1年単位での短期フォローの有益性は乏しく、3~4年ごとのフォロー
(少し長いのではとも思いますが・・・)の有益性が示唆されています。
しかし、今回、本来なら追加腸切除が必要と考えられている状況でのフォロー
ですので、頻回の検査、内視鏡ももちろんでしょうが、CTなどによるリンパ節転移
に対するフォローが重要と思います。
と同時に切除組織の病理検査結果で上記3点につき今一度ご確認・ご検討されて
みてください。

8 名前: 774 投稿日:2004/08/04(水) 22:58
追記
内視鏡的粘膜切除の適応をm、sm1までとしているところもありますが、
sm1であっても、脈管浸襲が認められた場合のリンパ節転移の確率は3%
前後と言われています。主治医がsm1であるにもかかわらず追加切除を
薦めたということは病理検査の結果脈管浸襲が認められている可能性が高いの
ではと思います。

9 名前: 6 投稿日:2004/08/05(木) 08:49
774先生
詳しいご説明ありがとうございます。
また、私の情報不足、失礼致しました。
病理の説明では、リンパ節・血管のどちらも浸潤陰性、断端陰性
と言う事でした。更にCT・MRI検査も行いましたが、画像上では
リンパ節転移を認められないと言う事でした。

がんと言うとその後の治療等が大変であろうとの思いがあった
のですが、短期フォローの有用性が乏しいとのエビデンス
があるとのご説明で納得できました。診察の一区切りがついた今ごろ
疑問が浮かび上がってきてしまい、主治医に尋ねる機会を逸して
しまっており、どうしようかと悩んでしまいました。
ありがとうございました。






10 名前: 774 投稿日:2004/08/05(木) 12:21
SM1で脈管浸襲(-)、断端(-)であれば今の医学レベルではほぼ根治
と判断してよろしいものと思います。なお、定期的な経過観察は
必要と思います。

11 名前: 6 投稿日:2004/08/05(木) 17:08
774先生
現在の医学レベルではほぼ完治と判断してよいとの事、
ありがとうございます。

定期的な経過観察は、2-3年に1度のCF検査で宜しいのですね。
もうすぐ40となりますが、大腸がん患者としては若い方と言わ
れました。経過観察期間も長くなるのでしょうか・・・。 
がんは5年を節目とするとよく聞きますが、大腸がんのピークは
60代とも聞きます。後20年以上は定期的にCF検査を続けるべき
なのでしょうか?
それにしても、医師の皆様や現代医療の技術進歩に心より感謝する
次第です。ありがとうございます。


12 名前: ゆう 投稿日:2005/08/11(木) 12:35
はじめまして、虫垂癌の夫を持つ30代女性です。
今年の春に右下腹痛のため虫垂炎をを疑い手術したところ虫垂癌でした。
病理の結果はsm癌(浅いといわれました実測値はわかりませんがsm1と思います)
リンパ管侵襲(-)、静脈侵襲(-)であるためリンパ節郭清を含む大腸の追加切除は不要であろう、と
主治医から伝えられました。リンパ節転移、遠隔転移の可能性は低いとのことで一度は追加切除はしないと
夫婦間で決めましたが少しでも転移の可能性が残っていること、本人が40才と若いことを考えますと妻の私としては
リンパ節に転移しているかどうか手術を受けて調べて欲しいと思っております。インターネットで色々調べましたが
虫垂癌は症例が大変少なく大腸癌の治療に準じるようです。しかし大腸癌の治療方法をそのまま受け取ってよいのか不安です。
(例えば虫垂は大腸とつながっていますが虫垂壁の厚さは虫垂自体が小さなものですし大腸よりずっと薄いのではないでしょうか?
浸潤が浅いとは大腸壁のデータから見て判断しているのではないでしょうか?)
また手術をするとなった場合、できるだけ早い方が良いに決まっていますがすでに4月の虫垂切除手術から4ヶ月以上が過ぎており
この間にリンパ節転移が進んでしまったのではと不安です。
虫垂癌に関しましてアドバイスを頂けると大変ありがたく質問をさせていただきました。